ヒューマンブリッジについて
human bridge

ヒューマンブリッジとは

削らないブリッジヒューマンブリッジ

通常のブリッジとは違い、ほとんど歯を削らずにブリッジを入れることができるシステムです。

審美歯科

このブリッジが向いている方

  • 健康な歯を削りたくない
  • 持病(重度の糖尿等)、骨粗しょう症の薬を飲んでいるなどインプラントができない方
  • 削ることやインプラントの手術に恐怖感がありできない方
  • 高齢の方で長時間の治療、長い時間口が開けているのが難しい方

昔のブリッジとの違い

昔ながらの貼り付けるブリッジとは違います

昔ながらの一塊で貼り付けるタイプのブリッジの事を、昔はメリーランドブリッジと言いました。

一塊でつけるタイプの問題点は、歯の向きや豊隆に左右されるのでそれを合わせるために適合を緩くしなければいけないケースが多く、まれに方向などがうまく合うとピタッとするケースもありますが、外れやすいのが欠点です。
そのため昔から似たようなものが多くあったのですが普及しませんでした。(今は接着剤の接着力が強くなったので昔よりは取れないのかもしれません)

審美歯科

ヒューマンブリッジの利点

ヒューマンブリッジは、パーツを分けることによって1本ずつパーツが作れるので、歯の向きや豊隆に左右されないのが利点です。接着剤をつける前から適合もよい状態です。
ブリッジのパーツを3つに分けるというのが大事なところで、コロンブスの卵的な発想かと思います。

ヒューマンブリッジシステムについて

1へこみをつける
まずブリッジのシステムを簡単に説明するとほんの少しですがへこみを付けます。
口の中ですることはこれだけ。このあと型を取ります。
審美歯科
2歯にはめる
できてきたパーツを両サイドの歯にはめます。欠損部に出っ張りがありますがここで方向調整ができるので、前後の歯が多少傾きがあっても問題ありません。
審美歯科
3ダミーの歯をセット
真ん中にダミーの歯を付けます。(ポンティックと言います)噛み合わせ等を調整したら、かなり特殊で強力な接着セメントを使用した接着剤でセットします。
審美歯科

前歯でも同じようなシステムを使用します。極端に歯並びが乱れている方だとパーツの金属が見えてしまうので使用できませんが、たいていの場合は適用できます。 へこみを歯につける時もほんの少しなので麻酔を使用せずに行えます。皆さんの治療をする上での体への負担はかなり少なくなります。

適応できるケース・できないケース

適応できるケース
〜非適応症について〜
  • 奥歯のケースで、歯ぎしり食いしばりが異常に強いケース(歯がすり減って真っ平になっている場合)
  • 歯周病が進行して歯が動揺しているケース(ただし、前歯だと逆に固定効果で状態がよくなるケースもあります)
  • プラークコントロールの極端に悪い方。これに関してはどの治療もそうですが特に自費治療の場合はこちらも責任が持てないのでお断りしています。
  • 欠損歯が3本連続であるケースは基本的には難しいと考えています。下の前歯で幅が狭いケースは対応できるケースもあるかもしれません。
適応できないケース
〜特殊な適応症について〜

他のブリッジでは適応できないケースについてお話しします。

  • 土台となる歯に金属やセラミックが入っていてもパーツを付けることができます。
    (ジルコニアが入っている場合は難しいかもしれません)
  • 土台となる歯が傾いていて普通のブリッジにするなら神経を取らなくてはいけなくなるケースも神経を保存してブリッジが入れられます。
  • 前歯のケースですと動揺している歯を土台にした場合強力な固定効果が得られて安定するケースもあります。あまり動揺が大きいと難しいかもしれません。

もちろん一人ひとり口中や状況は違いますので診察しないとわからないこともありますので診察時に色々と確認はします、ここに書いてあることが適応できないケースもあるかもしれません。

ヒューマンブリッジの
費用について

前歯の1本欠損¥264,000
臼歯部の1本欠損¥264,000
1本欠損歯が増えるごとに+¥99,000

※費用はすべて税込表示となります。

ヒューマンブリッジの症例

case.1:
左下の4番目にブリッジを入れた

5番目の歯はブリッジの土台として使用されていたのでそのままブリッジの上からパーツを付けています。

After
左下4番ブリッジ症例

case.2:
下の前歯が2本欠損している

歯につやがないのは色合わせ時の試適している写真だからです。完成品はもっとつやがあります。

Before
下顎前歯2本欠損
治療経過(色合わせ)
下顎前歯2本ブリッジ色合わせ

case.3:
左上3番犬歯の欠損

特に金属が見えたりすることはありません。

Before
左上3番欠損
After
左上3番ブリッジ

治療経過9年を振り返って

導入した当初は私個人としても外れないかどうかという不安もありましたので数人の方にご説明をして、安い費用でモニターに協力していただきました。

特に早い脱離もなく問題はありませんでしたが接着するときが結構大変(パーツが細かいものを3つ同時につけるので)でした。 その後症例数が増えると難しいケースや無理だったらあきらめるからとにかく削らずにやってほしい等々いろいろなことが出てきましたので担当の技工士さんと相談しながら改良を加えながら治療をしてきました。

審美歯科

このMIブリッジは技工士さんの腕がかなり重要で今作ってくれている技工士さんは私が勤務医のころからのお付き合いでドイツに数年、留学に行っていた方です。帰ってきたところで声をかけていただいたのでお願いしている次第です。 このMIブリッジ、ドイツでは前から同じようなものがあるようで向こうで作成していたとのこと。ドイツのものと違うところなどを教えてもらいながらいいとこどりをして今の形態ができています。

MIブリッジを入れた後のメンテナンスに通う患者さんも増え、長期の経過観察を行うことができています。自分でも結果を分析しながらよりよいものにしていきたいと思います。

ご不安な方はお気軽に
ご相談ください

前歯の場合でも適用できますし、欠損歯の本数も限界はありますがある程度までは対応できます(ご相談ください)歯にはめてある金属もかなり薄いのでほぼ違和感はでないはずです。

このように現在は色々な新しい治療法が開発されてきています。入れ歯や詰め物など他にもいろいろな材質、方法がありますので相談していただければ幸いです。

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